Budget Clarity

身軽に生きるための家計の「棚卸し」ログ

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月次レビューのチェックリスト

オレンジ色でチェックされたチェックリスト

「記録」は手段、「改善」が目的

毎日レシートを財布から出し、家計簿に入力して満足していませんか。

厳しいことを言いますが、記録するだけでは資産は1円も増えません。
家計管理において最も重要なのは、日々の入力作業ではなく、月末に行う振り返り(レビュー)です。

ビジネスでPDCAサイクルが基本であるように、家計もPlan(予算)→ Do(生活)→ Check(評価)→ Action(改善)を回さなければ、ただの数字遊びで終わってしまいます。

私が推奨するのは、月末にたった15分だけ時間を確保し、淡々と数字と向き合うことです。

感情を排した3ステップ振り返り

振り返りといっても、反省文を書くわけではありません。
事実(数字)に基づいて、以下の3段階で機械的に処理を進めます。

1. 異常値の検出:予算との乖離を確認

まず、今月の支出合計とカテゴリごとの実績値を見ます。

ここで見るべきは、予算通りだった項目ではありません。
予算をオーバーした項目、あるいは逆に大幅に余った項目=異常値だけをピックアップします。

「食費が予算より1万円多かった」「交際費が予想外に膨らんだ」といった事実を、良い悪いの感情を挟まずに抽出してください。

2. 原因の特定:なぜその支出が起きたか

次に、抽出した異常値の原因を特定します。
ポイントは、原因をコントロール可能か不可能かに分類することです。

例えば、食費オーバーの原因が物価高で不可抗力だった(不可)なのか、コンビニに行く回数が増えた(可能)なのかで、打つべき対策は全く異なります。

「なんとなく使いすぎた」という曖昧な分析が、家計改善を阻む最大の要因です。

具体的な行動やイベントと数字を紐付ける作業を行ってください。

3. 翌月予算への反映:希望的観測を捨てる

原因がわかったら、それを翌月の予算に反映させます。
ここで多くの人が犯すミスが、「来月は頑張って節約するから、予算は据え置きで」という希望的観測による設定です。

これは絶対にやめてください。
コントロール不可能な要因で増えた支出なら、翌月の予算は増やすのが正解です。

そのぶん、他の項目を削るか、全体の貯蓄目標を一時的に下げるか、現実的な数字に落とし込むことが、挫折しないコツです。

月末に必ず確認するチェックリスト

振り返りの質を均一化するため、私が毎月必ず確認しているチェックリストを共有します。

確認項目 チェック内容 対策アクション(例)
収支バランス 今月は黒字だったか? 赤字なら、貯蓄用口座からの補填額を記録し、翌月で回収計画を立てる。
固定費の変動 解約忘れのサブスクや、急に上がった電気代はないか? 電気代が急増なら、エアコンの設定温度や使用時間を見直すルールを作る。
特別費の有無 今月だけの突発的な支出(冠婚葬祭・医療費)が含まれていないか? 特別費を除外して実力値での生活費が予算内か再評価する。
未入力の確認 財布に残っているレシート、クレカ明細とのズレはないか? クレジットカードのWEB明細と照らし合わせ、入力漏れを埋める。
翌月のイベント 来月、お金がかかる予定(飲み会、旅行、更新料)はあるか? イベント用の予算を先に確保し、通常生活費の予算を調整しておく。

赤字が出た時の正しい修正法

どんなに管理しても、赤字になる月は必ずあります。
重要なのは、その赤字を見なかったことにしないことです。

赤字が出た場合、私は以下の2つのアプローチで処理します。

一つ目は、年間予算での吸収です。
毎月の黒字を積み立てている予備費から補填し、年間トータルでプラスなら良しとします。

精神衛生上も良く、家計管理を長く続けるための安全弁となります。

二つ目は、翌月でのリカバリーです。
今月1万円の赤字なら、来月の予算を1万円減らす…というのは現実的ではありません。

来月、再来月、その次と、3ヶ月かけて3,300円ずつ回収するなど、生活水準を急激に下げずに調整する計画を立てます。

家計簿は、過去を悔やむためのものではなく、未来をコントロールするための操縦桿です。

月末の15分、冷静に数字と向き合い、翌月の勝利のシナリオを描いてから月をまたぐ習慣をつけてください。

それだけで、お金に対する不安は驚くほど軽減されるはずです。